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四十肩、五十肩のリハビリテーションと授動術

local_offer疾患について

四十肩、五十肩は、整形外科的な表現としては拘縮肩となります。拘縮とは関節が固くなり自身のみならず他人の力でも関節をよく動かせなくなっている状態です。当院ではこのような肩関節にリハビリを行い治療しています。しかしながら、固くなってからの期間が長いと、リハビリを数カ月行っても動きの改善が得られないことがあります。当院では固くなった肩関節に授動術を行い、肩の動きをよくするように努めています。授動術を行うと、関節を包んでいる袋が「ボリボリ」といった音を立て剥がれ動きがよくなります。腕が肩の高さくらいまでしか腕が上がらない人も、他動すなわち他の人の手の力でまっすぐ上にがるくらいになることもしばしばです。関節の袋が剥がれて動きが良くななった後は、自力で、腕の動きが改善すると良いのですが、授動術後1ヶ月程度で、動きを見ると固くなって腕が上がらなくなっている人がいます。このような人は一般的に、症状が出てから長い人が多く、筋肉も固くなり伸び縮みしにくくなっているようです。筋肉はリハビリを続けると伸びが良くなるようですが、1年以上かかる人もいます。このような長期の治療は避けるため、肩の動きが悪くなってから、2−3ヶ月のうちには、リハビリを開始すべきと考えています。