手根管症候群の手術(日帰り手術)

手外科専門医による鏡視下手根管開放術

当院では鏡視下手根管開放術(内視鏡を使った小皮切による手術)を日帰りで行なっております。
手外科専門医による内視鏡下の手根管症候群手術は、高度医療機関で行われるケースが増加しています。局所麻酔をして行う日帰り手術で、切開は手首と手のひらにそれぞれ1cm程度行うだけですから、傷が小さくて目立たず、より早い社会復帰にもつながっています。ただし、手根管内に腫瘤や破格筋などがあって、それを切除する必要がある場合には、内視鏡手術での対応は不可能です。その場合には手のひらの皮膚を切開し、医師が直接確認しながら靭帯を切開し、腫瘤や破格筋などを切除します。内視鏡手術とこうした切開法を組み合わせた治療が行われる場合もあります。
当院では経験の豊富な手外科専門医が内視鏡手術を行っており、2017年の1年間に鏡視下手根管開放術は150例以上行った実績を持っています。

当院では日帰り手術が可能です

当院では日帰り手術が可能です傷の小さな内視鏡手術は出血が少なく、短時間で手術可能です。切開する場合と比べ術後の痛みが軽く、日常生活や仕事への復帰も早いこともメリットとなっています。
切開法でも経験豊富な手外科専門医が行っておりますので、日帰りで受けられるケースが多くなっています。なお、抜糸は2週間後に行います。
ただし、日帰り手術とはいえ、術後には必ず守っていただく制限がありますので、医師の指示を必ず守ってください。

手根管症候群の治療について

手根管症候群の治療には保存的療法と手術があります。

保存的療法

消炎鎮痛剤の内服、湿布薬、装具療法、手根管内への注入などの保存療法を行います。改善が見られない場合には手術を検討します。

手術

手術は正中神経への圧迫を取り除くことを目的として行われ、手根管解開放術という従来の手法に加え、内視鏡を使った鏡視下手根管開放術という手法があります。

手根管開放術

手のひらの皮膚を大きく切開する必要があるため、傷跡や痛みなどの問題があります。ただし、再発したケースや状態によっては内視鏡を使った手術が不可能な場合もあります。その際には、この手根管開放術を用いた手術を行います。

鏡視下手根管開放術

内視鏡を用いるため、切開がより小さく、社会復帰が早いというメリットがあります。手根管の中におさまっている繊細な正中神経の損傷を起こさないために、経験豊富な手外科専門医が慎重に行う必要があります。

治療イメージ

正常の手根管

正常な手根管のイメージ像です。

手根管症候群

手根管症候群のイメージ像です。周囲が腫れて、正中神経が圧迫された状態です。血流が悪くなり、痛みやしびれが生じます。

手術後

手術後のイメージ像です。横手根靭帯を切離し、正中神経の圧迫が除去されます。

手根管症候群の術後回復と痛み

夜間や早朝に生じる強い痛みやしびれ(いわゆる夜間痛)は、通常手術当日の夜から改善しています。一方の術後に生じる創部痛(切ったところの痛み)ですが、個人差あるものの3-6カ月くらいの間に軽快していきます。とはいうものの痛みを耐えて待つのがつらい人もいます。この場合、手掌痛と呼ばれるものに対しては低出力レーザーの照射や手根管内へのステロイド注射により症状の改善が見られます。また、時に生じる切開創の痛みには、ステロイドのテープを貼ることが有効です。

手根管症候群の手術による合併症

手根管症候群の手術では、ごくまれに合併症が起こる可能性があります。手術によってできた傷に菌が入って化膿する感染症、指神経・腱・動脈を損傷する神経損傷が起こることがあるとされています。
切開法の場合には、手のひらの皮膚を縦方向に切開することから、術後、手を広げた際に痛みを生じる、手術跡がケロイド状になる可能性もあります。
ほとんどありませんが、手術を受けても再発する可能性もゼロではないため、重篤な合併症や再発を防ぐために、手根管症候群など手の専門医による手術を受けられることを確認して医療機関を選んでください。

手根管症候群手術の重要性

手根管症候群手術の重要性手根管症候群で麻痺や筋萎縮が進行してしまうと、手術をしても麻痺の完全な解消や運動機能を完全に取り戻せないケースも出てきます。重要なのは手遅れにならない適切なタイミングで、専門医による手術を受けることです。手根管症候群の手術は、通常であれば命に関わるような大きなリスクをともなうこともありません。専門医による診断を受けて手術をすすめられたら、できるだけ早くスケジュールを作って手術を受けてください

生活指導

症状を改善させるための生活指導日常生活では、手にかかる負担をできるだけ軽減する工夫を積極的に取り入れてください。手関節の曲げ伸ばしや物をつかむ動作などをできる限り避けることがポイントです。具体的には、パソコンの入力時には手首の下に専用のクッションか丸めたタオルを置いて手首をまっすぐに保つ、料理の際にフライパンを両手で持つ、傘は肩や頭にも触れるように持って重みを分散させるなどです。また、手を使う作業や動作をできるだけ避けて、手をやすませるよう心がけてください。

手根管症候群の診断を受けたら、治療とともにご自分で簡単にできるストレッチ方法や、症状に合わせた日常生活での注意点と対処法、症状悪化のチェック方法などの指導を受けてください。そして、毎日根気よく続けていくことで症状の改善につなげましょう。

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