疾患について

2018.09.12

手根管症候群の重症度としびれの回復について

神経筋検査装置による神経伝導速度の測定

当院では5年前の開院以来、手根管症候群に対する内視鏡下手根管解放術を行っています。本年は8月末までに122手に手術をを行っています。腱鞘炎を伴っている人、重症で母指球筋の萎縮が顕著の人もいます。また透析の患者さんもいます。手術前には、必ず神経伝導速度を検査で測定しています。正中神経の運動神経末梢潜時という数字で4.0を超えると異常として良いと考えています。数字が大きいほど悪いのですが、中には10を超える人や、重症のためこの数字が測定不能の人がいます。術前の数字が良い人ほど術後のしびれの改善は早いのですが、7.5程度まで人は、術後1−2ヶ月のうちにしびれが消えてしまうことがほとんどです。

2017.12.27

今年の手根管症候群の手術件数について

今年もあとわずかとなりました。今年1年に当院で鏡視下手根管解放術行った件数は154件でした。過年度の結果も含めよく再評価を行い、より良い結果が得られるように工夫したいと思います。

2017.12.20

重度の手根管症候群の術後回復

手の痺れを主体とする手根管症候群の中で、術前の正中神経伝導速度の末梢潜時が測定不可能なものがあり、その多くでは、親指の付け根のいわゆる母指球筋の萎縮が顕著に見られます。このレベルの手根管症候群は、手術の対象となります。当院のデータでは、術前の末梢潜時測定不能例のうち術後2ヶ月目に測定が可能となったものの割合は、41.8%(36/86),6ヶ月目までに測定が可能となったものの割合は、54.7%(47/86)でした。測定が可能となるということは、母指の付け根の筋肉が回復し、動気がよくなったことになりますので、ものをつまむ動作が改善してくることになります。

2017.10.31

手のしびれと手根管症候群

手のしびれの原因となる手根管症候群ですが、日常診療でこの疾患の診断を受けられない方がしばしば見受けられます。ご自身での判断材料とするため、手根管症候群に見られる手のしびれの特徴を述べたいと思います。科学的、統計学的な解析は行っていませんのでご了承ください。
1)手指に限るしびれ、2)早朝や深夜に強いしびれ、3)小指はしびれない、4)握っている・手指を使っているっているとしびれが増す、5)両手指のしびれ、6)首を反らしても手や腕の痛みしびれが増さない、7)財布の小銭が取り出しにくい、
以上のうち、3項目以上が該当する場合、手根管症候群に詳しい医師に受診することをお勧めします。

2017.07.28

手根管症候群と夜間痛、早朝のしびれについて

当院で手根管症候群の手術を受けられた患者様で夜間痛や早朝のつらいしびれのあった方の数を調査しました。結果、夜間痛や早朝のしびれあり256(55%)、なし48(10%)、記載なし162(35%)でした。
術後、夜間痛は早々に軽快していました。夜間痛や早朝のしびれ、時に夜間痛のある手根管症候群は、手術すべきと考えています。

2017.01.20

昨年の手根管症候群の手術数

昨年の手根管症候群の手術数は132件でした。開院後380件程度です。治療結果を分析して、診療の向上に役立てたいと考えています。現在解析中ですが、手根管症候群とばね指の合併は結構多い。手根管症候群が両側性で起こっている人は、むくみ等の体質の影響が考えられること、片手の場合は、使い過ぎと関連が疑われること。これらのことに注目してみたいと考えています。

2016.12.14

手根管症候群とばね指

当院で手術を行った手根管症候群の患者様のうち、現在調査できている初期108人中、38人の患者様がばね指の診断で、注射または手術を受けていました。割合は35.2%でした。ここには腱鞘炎の診断で手術や注射を受けた人は入っていません。また、腱鞘炎であっても特別な処置を行っていなかった人の数も入っていません。このことから、手根管症候群の患者様では、ある程度ばね指または腱鞘炎が合併していると判断できました。引き続き、調査継続する予定です。

2016.11.08

手根管症候群の術後回復と痛み

手のしびれの原因の一つである手根管症候群に対して、当院では鏡視下手根管開放術を行っています。本疾患では、正中神経が手根管と呼ばれる手掌のトンネルの中で圧迫されて起こります。圧迫が起こると正中神経の能力が低下して神経の電気刺激を伝える速度が低下します。例えれば、携帯電話やインターネットの通信速度が落ちることと同じです。この電気刺激を伝える速さを測定する機械が、神経筋刺激装置です。当院では、術前と術後に計測しており、ほぼ全例(98.5%)で数値の改善が見られています。。手術前の症状で、しびれの改善は、術前の神経障害の少ない人ほど早く改善する傾向があります。夜間や早朝に生じる強い痛みやしびれ(いわゆる夜間痛)は、通常手術当日の夜から改善しています。一方の術後に生じる創部痛(切ったところの痛み)ですが、個人差あるものの3-6カ月くらいの間に軽快していきます。とはいうものの痛みを耐えて待つのがつらい人もいます。この場合、手掌痛と呼ばれるものに対しては低出力レーザーの照射や手根管内へのステロイド注射により症状が改善が見られます。また、時に生じる切開創の痛みには、ステロイドのテープを貼ることが有効です。

2016.09.26

鏡視下手根管開放術

開業し3年半が過ぎようとしています。開業当初より、クリニックで行える手術は行うという方針で、手根管症候群に対する鏡視下手根管開放術を行ってきました。大病院に比べかかりやすいようにするため、手術日は、月、火、水、金と比較的曜日の選択をしやすいようにしています。今年は9月初旬までに100名の方に同手術をお受けいただきました。神経伝導速度検査も必要があればすぐに行うようにしていますが、検査に集中している間に次の患者様の待ち時間を増やしてしまう場合があります。受信し易さを含め、より良い結果が得られるように、工夫していこうと考えています。

2016.03.01

進行した手根管症候群について

手根管症候群が進行すると、しびれに加えて、親指の付け根の筋肉が、しぼんでいきます。その結果、ボタンはめ、その他のつまみ動作が、困難となります。神経伝導速度検査では、正中神経の運動神経末梢潜時が測定困難となります。筋肉の萎縮(しぼむこと)が進むと、手根管開放術という手術の後も筋力の回復は困難となります。したがって、手根管症候群による筋萎縮が生じた場合は、手術を早く行った方がよいということになります。筋肉の萎縮が進んだ後も、手術によりしびれは改善します。
当院で正中神経の末梢潜時が測定困難な状態で手術を行った例では、術後2カ月の検査で、約30%で潜時が測定可能となっており、6カ月までには約45%が測定可能となっていました。潜時の測定が可能となったということは、筋肉が電気刺激で動き出したということになりますので、ボタンはめ、その他のつまみ動作の機能も改善が見込まれます。

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