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発見と工夫

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今年、9月末までに当院で行った手根管症候群に対する内視鏡下手根管解放術は188件でした。当院が開院してからの件数は、約900となりました。手術件数が増加するにつれ発見があります。そのうちの一つが、手根管症候群で圧迫を受ける正中神経の経路です。人によりその位置が微妙に異なっています。

 内視鏡下手根管解放術では、ポータルと言う皮膚に開ける穴の位置は決まっているのですが、その通りに行うと開けた穴のすぐ真下に正中神経があったことが、4−5件ありました。そのまま内視鏡を入れると神経を傷めるため、穴の位置をずらす必要が生じます。

 後で穴の位置をずらすことを避け、神経の障害を防ぐため、現在は超音波エコーで術前に神経の位置を確認し、皮膚に神経の位置に印をつけ、その位置に応じて穴の位置を決定するようにしています。

 このように、改良をかさねてより円滑で、安全な手術を行うようにしています。