手根管症候群の症状

手根管症候群とは

手根管症候群とは手のひらの付け根は手根部と呼ばれており、手根管はそこにある骨と靭帯で作られたトンネル状の部分です。手根管には正中神経が通っていますが、この正中神経は繊細な作業や感覚に大きく関わっている大事な神経です。手根管症候群では、なんらかの原因で正中神経が圧迫され、しびれや痛みといった症状が起こります。

手根管症候群の症状

手のしびれや痛み

最初に現れる症状は、人差し指と中指を中心にしたしびれや痛みです。一般的に指先から症状が始まります。進行により、親指から薬指にかけて症状が広がっていくという特徴を持っていますが、これは親指から薬指までが正中神経が支配している領域だからです。手がこわばるなども起こり、まれですが手のひら全体や前腕に症状がおよぶこともあります。
深夜や早朝にしびれや痛みが強くなる傾向があり、これが手根管症候群の特徴だとされています。起床時に痛みやしびれがある、痛みやしびれで目が覚めてしまうなどがありましたらご相談ください。
痛みやしびれの症状は、手を振る・指の曲げ伸ばしをするなどで軽減されることもあります。

親指の筋肉がやせて衰える

手根管症候群が進行すると、親指の付け根にある母指球筋という筋肉がやせて衰えていきます。母指球筋が萎縮すると親指の対立運動ができなくなり、小さいものをつまむ・ボタンをかける・手芸などが難しくなってきます。親指と人差し指の先を合わせたOKサインができなくなることもあります。
ご注意いただきたいのは、手根管症候群では筋肉の萎縮が進行することで、痛みやしびれが軽減したように感じられるケースが珍しくないことです。痛みやしびれがおさまってからといって安心せず、早めに受診してください。

手根管症候群の症状が
現れる部位

手根管症候群は、親指から薬指までの4本の指に症状が強く現れますが、薬指に関しては中指側の半分だけにしびれが生じ、小指にしびれや痛みが出ないのが大きな特徴になっています。4本すべての指に症状が現れることもあり、手のひらにもしびれが生じる場合はありますが、手の甲にしびれが起こることはありません。

手根管症候群とばね指

当院で手術を行った手根管症候群の患者様のうち、現在調査できている初期108人中、38人の患者様がばね指の診断で、注射または手術を受けていました。割合は35.2%でした。ここには腱鞘炎の診断で手術や注射を受けた人は入っていません。また、腱鞘炎であっても特別な処置を行っていなかった人の数も入っていません。このことから、手根管症候群の患者様では、ある程度ばね指または腱鞘炎が合併していると判断できました。引き続き、調査継続する予定です。

早めに整形外科を
受診しましょう

早めに整形外科を受診しましょう手根管症候群は、放置していると筋肉の萎縮が進んでしまうケースがありますが、しびれは目に見えないため、診断や重症度の診断は経験を要します。当院では、神経障害の診断と程の判断に神経筋機能検査装置を使用しています。しびれでお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。