四十肩・五十肩

四十肩・五十肩

拘縮肩とは、いわゆる四十肩・五十肩のことで、種々の原因で肩関節を包んでいる袋のような関節包が縮まってしまい、腕が上がらなくなったり、後ろに回らなくなってしまうものです。四十肩・五十肩は、肩の痛みの原因としてよく語られていますが、これは医学用語、医療用語ではありません。また、医師以外の方が四十肩・五十肩という場合のどのような状態のことを指して言っているかあいまいなことが多いようです。医学的には、有痛性肩関節制動症または拘縮肩といった疾患名で呼ばれています。この疾患は、種々の原因により肩関節を包んでいる袋である関節包というものが、小さくなり結果として関節の動きが制限されるものです。 関節の動きが制限された状態を拘縮といいます。拘縮は、初期の状態であれば、リハビリテーションにより改善します。時間がたつと関節の内側がくっついて小さくなり、関節の動きが悪くなります。このため、関節包が小さくなった状態では、くっついた関節の内面をはがす必要があります。

四十肩・五十肩の
リハビリ・治療

四十肩・五十肩のリハビリ・治療

肩の痛みで医療機関を受診された方は、四十肩、五十肩または肩関節周囲炎といわれた経験があるかと思います。肩関節疾患の種類は多岐にわたり、インピンジメント症候群、上腕二頭筋長頭腱腱炎、石灰沈着性腱炎、腱板損傷、など多数の疾患があります。四十肩、五十肩は、肩の痛みともに、関節の動く範囲が狭くなる疾患の俗称です。有痛性肩関節制動症といったわかりにくい名称もあり、疾患の名称が統一されていないといった問題もあります。四十肩は、ほっておいても治るとお思いの患者さまも多いようで、当院来院時に肩関節の動きが、顕著に低下している人がいます。動きの低下が長期にわたると、関節包という関節の袋の大きさが小さくなり動きが制限され、筋肉の伸縮も悪くなります。
当院では、こうした障害に対し、運動器リハビリテーションを行うとともに、動きの制限が顕著な方には、徒手授動術を行って、早期回復が得られるようにしています。授動術時には、一時的に痛みを伴いますが、通常のリハビリでは困難な早期の動きの改善が得られます。

肩関節授動術

肩関節授動術はいわゆる四十肩、五十肩の治療で、互いに貼り付いて内容積の小さくなった関節の袋を、広げる治療です。四十肩、五十肩の症状は頑固な痛みとともに肩関節が動きにくくなることです。種々の原因で関節を包んでいる関節包という袋の容積が小さくなり関節が動きにくくなっています。基本はリハビリにより肩の動きを改善させることですが、関節の袋がかなり小さくなると改善しません。小さくなる原因としては、関節包という袋の内面を覆っている滑膜という絨毯(じゅうたん)の様なものが互いに絡まり内面が小さくなることです。授動術によりこの滑膜の絡まりを引きはがします。全身麻酔をかけ、メスで切り離す方法もありますが、局所麻酔を行い、メスを使わずに手の力ではがすことも多くは可能で外来診療中に行えます。当院ではこの方法を行っています。
当院では、開院後の4年半で、170名に授動術を行っています。四十肩、五十肩には、腕が上に上がらない他、後ろに手が回らないと言ったものも、含まれます。