新着情報

へバーデン結節とレーザー治療

手指の先端の関節(DIP関節・俗にいう第1関節)に変形と痛みを生じる疾患で、へバーデン結節と呼ばれるものがあります。 40代から60代の女性に多く、指を使用した時、もしくは何もしていなくても痛みを生じることがあります。

 へバーデン結節は、加齢による軟骨の摩耗とそれに伴う関節の変形です。いわゆる老化による変形であり、関節リウマチといった疾患(病気)とは異なります。この変形を止めたり改善するといった方法はないのですが、痛みを減らす方法はあります。当院では、痛みがある関節や押すと痛いところにレーザー治療を行っています。

 このレーザーは痛みと副作用がなく、安心して治療していただけます。

ちなみに、手指の第2関節(PIP関節)に変形と痛みを生じる疾患は、ブシャール結節と言います。 左の画像はブシャール結節の痛みに対してレーザー治療を行っているところです。 レーザーの実施時間は約1分ほどです。  こうした治療の後も強い痛みがある場合は、ステロイド注射を関節内に行うと、かなり痛みが軽減します。 また、多指のへバーデン結節で鈍い痛みが続く場合は、漢方薬の内服で痛みが軽減することもあります。